列車間違えポイント破損 ダイヤに影響なし JR九州-asahi.com

 23日午前10時10分ごろ、熊本市蓮台寺4丁目のJR九州熊本運輸センター(車両基地)で、列車(2両編成)の入れ替え作業中、運転士らが作業予定と別の列車を動かし、線路のポイントを破損した。列車に破損はなく、ポイントは同日午後3時ごろ復旧した。ダイヤへの影響はなかった。

 JR九州熊本支社によると、同センターは列車の修理や燃料補給をする車両基地で、事故当時、ポイントの信号は2番線の列車が15番線に出る表示をしていた。しかし、JR九州のグループ会社、ジェイアール九州メンテナンスの運転士と誘導員の2人が、間違って3番線の列車に乗り込み動かした。同支社は、2人がなぜ列車を間違って乗ったか、などを調べている。
 同支社管内では7月から、熊本駅で列車が停車中のホームに後続2本が誤進入したり、回送列車が信号無視して緊急停止したりした。さらに南荒尾駅ではオーバーランするなどのトラブルが続いている。

がんと誤判定肺切除 国立がんセンター中央病院-共同通信

 国立がんセンター中央病院(東京都中央区)は22日、患者3人から採取した細胞を検査する際に検体を取り違え、60代の男性を誤って肺がんと判定、今月初旬に右肺の約3分の1を切除する医療ミスが起きたと発表した。
 男性は既に退院し、手術が必要ない慢性炎症性腫瘤(しゅりゅう)と分かった。同病院は、検査技師が検体に患者識別のシールを張り間違え、確認も怠ったのが原因とみている。外部の専門家を含む事故調査委員会を設置し、原因究明や再発防止策を検討する。
 野村和弘病院長は記者会見で「コンピューター断層撮影(CT)検査で肺がんを強く疑わせる所見があり、細胞検査が陰性でも切除が強く推奨されるケース。しかし経過観察という選択肢もあり、選択の機会を奪うことになった」と謝罪した。
 他の2患者のうち、「がんの疑い」とされた1人は手術を受けがんと確定、「良性」の1人は診療に影響なかった。

逆子死亡訴訟で最高裁、医師側勝訴の高裁判決を破棄

http://www.asahi.com/national/update/0908/TKY200509080342.html

 94年、出産直後の長男を亡くした両親が「逆子だったので帝王切開を強く望んだのに医師に拒まれ、結果として難産となって死亡した」として医師らに約8000万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が8日あった。最高裁第一小法廷(横尾和子裁判長)は「医師は自然分娩(ぶんべん)を選ぶ理由やそれに伴う危険性を両親に理解させ、受け入れるかどうか判断する機会を与える義務があった」と述べ、両親の主張を全面的に退けた二審・東京高裁判決を破棄して審理を同高裁に差し戻した。

 この裁判で、両親は、医師に「自己決定権」を侵害されたと主張。最高裁の判断が注目されたが、判決は自己決定権という言葉は使わず、医師の説明義務違反を指摘するにとどまった。

 第一小法廷は今回のケースについて、医師が(1)分娩方法の重要な判断要素となる胎児の体重や体の向きなどを説明しなかったこと(2)「いつでも帝王切開に移れる」と説明したこと――を重視。「十分な説明をしていない」と判断した。

北海道新聞、朝刊に1か月前の株価掲載-読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050906-00000307-yom-soci

 北海道新聞社(本社・札幌市)は6日、同日付朝刊で、5日の東証1部株価表と間違えて1か月前のものを掲載したとし、「おわび」とともに正しい株価表を改めて掲載すると発表した。

 8月5日の平均株価は9月5日より868・4円安く、同社には6日朝から問い合わせが相次いだ。同社によると、誤掲載は、お盆期間用のテスト紙面を制作する際に使ったデータを消去しなかったのが原因。約30万部を発送した後にミスに気付き、残りの約90万部は正しい表に差し替えた。

麻酔直後に心停止、心臓手術の女児死亡 東京女子医大-朝日新聞

http://www.asahi.com/national/update/0903/TKY200509020322.html

 東京女子医科大病院(東京都新宿区)で01年6月、神奈川県の女児(当時2)が心臓手術のため麻酔を施された直後に心停止になり、2日後に死亡したことがわかった。病院側は外部の専門家を交えた調査委員会を近く設置し、詳しい原因などを調査する。

 遺族によると、女児は生後間もなく重い心臓病と診断され、6月13日に心臓手術室に入った。入室して間もなく、担当医から「麻酔をかけたら心停止が起きた。人工心肺装置をつけて手術を続けたい」と説明を受けた。両親は承諾し、手術は続けられたが、心臓の機能は回復しないまま15日に死亡した。

血管に空気注入、男性意識不明に 東海大付属東京病院

http://www.asahi.com/health/news/TKY200509020109.html

 東京都渋谷区の東海大学付属東京病院で03年、心筋梗塞(こうそく)の治療を受けるために入院していた杉並区の男性(当時60)が、止血の際に誤って動脈に空気を注入され、意識不明の重体になっていたことが分かった。警視庁は業務上過失傷害の疑いで担当医らから事情を聴いている。男性は今年7月に死亡しており、同庁は遺体を司法解剖し、死亡とミスの因果関係についても調べている。

 原宿署の調べでは、男性は03年5月に入院。同年10月10日、血液が体内を正常に流れているか確認するため、右腕の動脈にカテーテルを刺し、注射器で造影剤を流す検査を受けた。検査終了後に止血をする際、循環器内科の担当医(34)が、腕に巻き付けて圧迫する器具の空気注入口と間違えて、まだ動脈から外していなかったカテーテル側の注入口から空気を注入したという。

 男性は直後にけいれんを起こして寝たきり状態となり、今年7月25日に肺炎による心不全で死亡した。

JR宝塚線脱線で、事故調が中間報告 6日に公開-朝日新聞

http://www.asahi.com/national/update/0901/TKY200509010326.html

 中間報告は、快速電車が制限速度70キロのカーブに115キロ前後で進入したことや、カーブ進入後約30メートルの地点で通常ブレーキをかけたことなどのほか、線路や車両の損傷具合といった事実関係が中心。車掌と運転指令との無線での通信の内容や、日勤教育などが運転士に与えた心理的影響についてはさらに調査、分析を続け、最終報告書に盛り込むという。

 建議は、急カーブで速度超過を防ぐ自動列車停止装置(ATS)の整備▽運転操作を記録するタコグラフの設置義務化▽緊急時に周辺の列車に停止を指示する防護無線の強化▽運転席の速度計の精度向上――の4項目